気付いたら10月…あっという間の真夏日も去り、すっかり秋ですね。
…ということで、今回は8月と9月の理科学を一気に公開です!
8月は私の十八番(?)の解剖の回です。
内臓のパーツや役割、そして、世界中の生き物の分類についても学びました!
まずは、お手本を見せます。
みんな興味深々!
解剖はどうしても生き物の命を頂きます。
「いただきます」の意味についても考えながら、解剖の必要性についても話し合いました。
今回は1回目では魚の解剖を行いました。
種類によって違いがあるかな??
気に入った魚を選んで、さあ、いざチャレンジです!
まずは、外見もしっかり観察!口の中も種類によって違う!
他の子の魚にも興味津々。あとで見せてね~って言葉も。
解剖鋏を丁寧に扱い…ゆっくり・しっかり観察していこう。
2回目ではイカやカニなどの軟体動物にもチャレンジ!とにかく触って5感で吸収!
軟体動物代表のイカの解剖では、私たちとの体のつくりの違いに驚きの声が!
中学生も少し紹介♪
中学生では実際に検死をしてもらいました。
実際のワタクシへの依頼を中学生メンバーと一緒に取り組みました。
なぜ、この生き物がなくなってしまったのか…実際の解剖所見と発見時の状況から論理的に考える。
命が失われた理由について考察し、論じてもらいました。
(なお、許可申請済・検査済のものを扱っていますので、決してご家庭では行わないでくださいね)
命が失われた後の解剖には抵抗感がある方もいるのが当然です。
ただ、失われた命の原因から次の命を救うきっかけが生まれる事もあります。
解剖を行う上では「倫理」が求められることをしっかりとお伝えしています。
ぜひご家庭でも、一度お話しいただけたら嬉しいです。
さて!続いて9月の活動のご紹介!
こちらも実は私が行っている仕事に関わっています(^^)
残された生き物たちの痕跡から、種を決めて、何が起こったのかを考える!まるで探偵・科捜研です!
1回目は「法獣医学教室」の学生さんとして入室していただき、毛一本から生き物を同定する訓練を行いました。
今回はもちろん実験や考察なども大切にしていますが、最も大切にしたかったのは「チームワーク」!
ようやくクラスのメンバーの性格を互いにつかめてきたからこそ、できる活動です。
自分の考えを共有して、理解を得て、一緒に考察する。自分の中だけでは完結しない考察ってとっても大切!
中には私から聞き出そうとする子もいますが…「言うわけないよ」の他メンバーの声に断念(笑)
これ?あれ?どれ…?みんなで、あーでもない、こーでもない…と相談。
「私はこう思う!」「なるほどね~」自然に会話が生まれます。
1回目の活動は序の口。
2回目は「事件を解決」してもらいます。
とある航空機事故から回収されたサンプルから種を同定して、次に事故が起こらないように対策案を考えてもらいます。
もちろんその事故は本当には起こっていませんが、そこは私も迫真の演技。
みんな本当に合った事故と思い込んでくれました(笑)
人の命も生き物の命もWIN-WINに守れる対策案…夢物語と思わず、みんな真剣です。
クリーニングなど実験作業はお手の物。
この先に待っている「考える」ことが難しいことがみんな分かっているので、作業しながらすでに考察が始まります。
本物のサンプルと私が実際に使用している専門書を用いて調べていきます。
これかな?
いや、これだよ。
これしかない!
本当は発表シーンをこちらに掲載したかったのですが、私も子どもたちも白熱しており、写真がありません(すみません)。
人が苦汁を飲む対策、動物側が苦汁を飲む対策、すでにあるシステムを代用する対策、経済効果や心理的負担の軽減など、さまざまな側面を考えてくれました。
実は今回のテーマは「ハドソン川の奇跡」といわれるバードストライクによる航空機事故をパロディーにして行いました。
理科で行う実験や研究の「その先」を感じてもらえたら嬉しいです。
さて。中学生クラスは…というと。
もっと難易度が上がります(笑)
実際の私の作成した標本を観察しての活動+考察祭りです。
ラベルのない標本の同定依頼を行ってもらったり~、様々な鳥の羽根とホネの形態から得意な飛び方を考察してもらったり~、近縁種の骨格の比較から違いが生まれた理由を論述してもらったり~…
ときに協力し、時にライバルになりながら活動に取り組みます。
長年一緒に活動してきた中学生クラスでは、私はほとんど口を出しません。
というより、彼ら自身が私が手助けしないことを知っているから(笑)
(ほんとは陰でしてるのに…(;;))
考えることを楽しいと思える中学生たちの姿、いつか小学生の皆さんにも見せてあげたいです。
さて。次回はチームミッション&バトル!
10月の活動もぜひお楽しみに♪
コメントをお書きください