今月の理化学くらぶのテーマは「DNA]!
DNAってどこにある?
どんな見た目?
なにができる?
結果からどんなことが考えられる?
をテーマに取り組みました!
今月もディスカッション多めをみんなには伝えていたので、盛り上がるクラス、結託するクラス、目をそらすクラス…(笑)
まずは、DNAがどこにあるか&どんな構造をしているか、視覚的に学びます。
細胞の~、核の~、染色体の~…
おお!ここか!と絵をかきながら学びます。
そして、2つの塩基のならびやペア(みんなはラブラブペアで覚えてるかもしれません…)をビーズを使ってDNAストラップを作りました。
説明書を見ながらみんな上手に作り上げていきます。
…といいたいところですが、
「あ!アデニンが間違った!」
「2段目逆だわ~!」
「これって右巻き?左巻き?」と
「ビーズ穴開いてない!」
…とハプニングも。
これも楽しみながらチャレンジしてくれるのは頼もしいです。
続いて、身近なものでDNAを抽出!一つ一つ使う物品や材料には意味がある!というのをかみしめながら取り組みます。
ここでDNAが○○に溶けてるのね…
目に見えにくいDNAだからこそ、想像力が必要です。
1回目では3種類の野菜からDNAを抽出しました。
よく観察すると量も見た目も違います。
どうしてその結果になったのでしょうか?
ここからはいよいよディスカッションタイムです!
各クラス、自分の経験や知識、これまでの理科学くらぶでの学びを総動員して考えます。
小学校や中学校の理科の実験では材料が決まっていることがほとんどです。その材料が選ばれた理由があるんですね。
なぜ私が今回その3つの野菜を選んだのか…ディスカッションで詰まった時はそんな助け舟も出しています。
毎回ですが、ディスカッションが終わるとみんな「腹へった~!」「頭熱い~!」など言います。
それだけ考えたってこと♪お子様方のフィールドノート機会があれば是非見せてもらってくださいね。
さて、2回目です。
中学年は自分のDNAを、高学年は左の写真の液体からDNAを抽出します!ココには映っていませんが、私の手前みそ(水に溶かしたもの)も出しました。
どれからどれくらいDNAとれるかな~♪
「1人1つ選んで責任をもって実験します」
この言葉でみんなはもう察します。
「最後に比べてディスカッションするんでしょ」って(笑)
1回目と異なり、実際のDNA実験で使われる薬品を用いて抽出します。
すごい集中力で、ミスなく実験。この1年間で実験中のテーブルの上の整理も、ノート記入も本当に上手になりました。
安全に・落ち着いて・手順を確認しながら実験できる環境づくりを一人一人できるようになったからミスなくできるようになったのですね。
さあ、実験が終わったら、メンバー全員で比較して観察し、結果をまとめ、アイデアを出し合います。
そしてそのアイデアを中村と小城が論破していきます(笑)
それに対して新しいアイデアを出し続けていくというハードディスカッションです。
1年間一緒に活動していると、だれがどの分野に得意かが仲間の中で見えてきます。
これがアイデアを出すときにいい刺激になるんですよね。
研究や実験は一人でもできますが、チームで行うことで自分の視野が広がったと感じてくれたり自信につながってもらえたらうれしいです。
中学年は自分のDNAを取りましたが、なぜかみんなDNAの量が違う!?
それはなぜ?を考えていきます。
実験の手順のせい?どっかでミスしたかな?実験前になんか食べた?お父さんお母さんの情報は?…多岐にわたる仲間どうしの情報から考えていきます。
今回は、「DNAで今できてしまうこと」の話もしました。
自分の将来の病気や能力、自分の子供の能力を選べること、生産力のある食べ物を作りだすこと、事件の解決…今の時代DNAは様々なことに使われています。
これらを使うか使わないかを考えて選べる時代になりました。
「ぼくはそれは怖いからやりたくないな」「知ったほうが得」「DNAだけで決まってるって思いたくない!」「大人になったらやりたいかも」「死ぬ前に本当にそうなのか調べたい」…などなど色々な意見が出ます。
色々な意見があって、それをどう選んで、みんな(社会)でどう使っていくか。これらを発言する力を大切にしてほしいなと思います。
ディスカッションの2つ目のお題は「DNA実験でしてみたいこと」を発表してもらいました。
DNA実験はあくまで方法で、何を自分でするか…みんなの『したいこと』を聞いて、一人一人の興味の方向性や思いを知ることができ、私も学ばせてもらいました。
今年度の最終回は、理化学くらぶ最大・最難関のプログラムです!
みんなが最後にどんな考えを出してくれるのか、いまからワクワクしています。
来月もみんなで楽しみながら取り組みましょう!
コメントをお書きください