飛島調査! 2021年4月

どうもこんにちは!ヤマネ研究会中村です。

あまりブログなどでUPしていなかったのですが、2020年から3か年計画で山形県酒田沖にある「飛島」で約50年以上ぶりの動物調査を独自に行っています!

なんのためって!?

まだまだ未知の生き物もいっぱい&よくわかってないことだらけなんですよ!?これは、調べるしかないでしょう!

 

…ということで、当団体は哺乳類メインですので、鳥や昆虫、両生類、はちゅう類は県内外のプロの方々に助けてもらっています。

 

2020年は年3回程度でしたが、今年からは毎月いくぞ~~!4月は2回行けたのでまとめてご報告です♪

4月の2回とも、オエっとせずに、無事島に渡れました。酔いやすい私ですが、最近様々なグッズのおかげで乗り越えてきています。

 

いつもは沢口旅館さんにお世話になるのですが、今回はシェアハウス「MYA]に泊まってみました!

 

おっしゃれ~!です。

 

ほとんど調査で宿にいない&不規則に出入りする私たちにとってはありがたい施設です。

4月の1回目は私一人で行きましたが、2回目は大学生3名にお手伝いいただきました!

 

「初飛島」の学生もいましたので、まずは調査道具や安全確認をおこないます。

 

島の調査の場合、時間と持っていく道具が限られるので、緊急時はあるものでまかなう力も必要ですね~。

 

二人とも真剣。この写真は団体によく出入りしている高木君がとっていますが彼はもう、飛島に手慣れたもので、頼もしい☆

4月の飛島は鳥の島!ウミネコg亜沢山繁殖準備中。みゃ~!

飛島からの鳥海山は素敵です。休憩中の景色。

陸生貝類は難しいので、種類を決めるのはプロに助けてもらいます。


捕獲罠をしかけていきます。今回は生きたまま捕まえられるシャーマントラップという罠を使いました。

こんな感じに設置。巣穴らしき前におきました。ネズミ類を狙います。


ひたすら歩いて動物を捕獲する(踏査)に加えて海岸線の漂着動物調査で歩く歩く歩く歩く!5~20時まで動きっぱなし。腹はなるが、ご飯の時間はまだまだ。そんな中でも、3人とも弱音を吐かず頑張ってくれました。

ウミウシ発見!昨年の夏から高木君の休憩時のお友達です。

 

透き通る海も自慢の飛島です。

なので、疲れるとさすがにこんなになりますよね。海ゴミでマラカスを見つけた時の表情(笑)

飛島は海ゴミ問題も深刻。これを見るとひとりひとりにできるゴミ削減を考えずにはいられません。ぜひみなさんにも知っていただきたいです。

捕獲したカナヘビをまじまじ観察。

 

飛島の爬虫類も独自に形態を進化させている可能性があります。


へとへとになってシェアハウスに戻る途中…

来たー!!ヤツガシラ!!!!!

私たちは鳥班ではないですが、こんな珍鳥見れたら疲れが吹っ飛びます。

 

様々な鳥が行きかう飛島は鳥を通じての生態系も独自に作られているので、魅力いっぱいです。

 

ちなみに、飛島の鳥の図鑑のお勧めはこれ!

「日本の離島の野鳥① 飛島」(簗川堅治)

…はい。もちろん鳥は簗川さんにご協力いただいております!

そして今回は何より、大収穫はこれ。

アオウミガメでした!!

 

解剖の結果から死後1~2日と推定。胃に寄生虫が確認されており、衰弱して亡くなってしまったものと考えられます。

年齢は10歳程度で、まだまだ若い個体。

対馬暖流に乗ってはるばる飛島近海まで来てしまったのでしょう。

 

島の方もビックリ!!10数年前にアカウミガメが猟師さんの網に引っ掛かったそうで、それ以来見ていないとのこと。

大切に記録と標本をのこし、調査報告書にまとめていきたいと思います。

4月の調査は2回とも帰りの船の出航が怪しく、早めに帰ったので、ドタバタでした。

 

これから昆虫や哺乳類のオンシーズン!

5月の調査も楽しみです。

 

マラカスは酒田港まで迎えに来てくれた私の娘に贈呈されました(笑)

 

家でマラカスが鳴るたびに、飛島を思い出します。

来月は何が新発見なるか!こうご期待。

 

 

※本活動は一般財団法人セブン-イレブン記念財団の支援を受けて行っています。